(第7章)燃料系・冷却系・潤滑系強化

前章でも触れたように、
NAと較べてターボ吸気の場合には吸入空気の温度も高いため、
混合気の燃料濃度を高くして気化熱による冷却で燃焼温度を下げないと、
エンジンの回転が上がるにつれ燃焼温度がどんどん上がり、
最終的にエンジン・ブローを引き起こします。
また圧縮されているので密度も高いため、
ノーマルの燃料インジェクタでは容量が不足し、
混合気は希薄となり、結果として燃焼温度が上昇します。
また、エンジンオイルの選定にしても、
ターボエンジンでは場所によっては温度が300〜400℃になるところもあり、
NAエンジンと違って高温でも性能が低下しない特性を持つ
エンジンオイルを使う必要があります。
燃料系強化
冷却系強化
潤滑系強化
エンジンオイル・クーラー
A.S.H. FSE エンジンオイル
A.S.H. FS エンジンオイル
TRUST エンジンオイル

燃料系
燃料供給系統は、NISMOの「(R33用)強化フューエル・ポンプ」と、
同じくNISMOの「大容量フューエル・インジェクタ」に交換しました。
当初NISMOインジェクタ(容量は”555cc/分”)を使用する予定でしたが、
最終的には”740cc/分”の大容量のものを使用することになりまして、
NISMOの「調整式プレッシャ・レギュレータ」を使い、
高回転時のハイ・ブースト時にも十分な燃料供給を可能としています。
(R50のノーマル・インジェクタは”200cc/分”前後。)
スロットルも、現行60mm径(?)のものから、
N15用の70mm径のものに交換しています。

冷却系
それでも、ターボ化によってエンジンの温度はかなり高くなりますので、
冷却系の強化も必要です。
う@湘号の冷却系は、アルミ3層(コア特注)のラジエタを装着し、
ウォーターポンプ・サーモスタットも強化型に交換しています。
走行中で風さえ当たれば、さすがにアルミ三層コアは良く冷えます。
が、しかし、渋滞時などで風が当たらないと、全く役に立ちません。(^_^;
渋滞時の水温(エンジンオイル油温)上昇対策として、
ノーマルのクーリング・ファンを、電動ファンに交換しました(2004年5月)が、
電気回路の問題からトラブル発生(2005年9月)、
結局ノーマルのカップリング・ファンに戻し・OILクーラーにバイク用電ファンを付けて
油温上昇対策としました。(2005年10月)

潤滑系
冷却系と同じく、潤滑系の強化も必要です。
【エンジンオイル・クーラー】
TRUSTのオイル・クーラー (Earl’s コア)による自然空冷と
バイク用電動ファンでの強制空冷でエンジンオイルの油温上昇を防いでいます。
オイル・クーラー 電動ファン
【A.S.H. FSE エンジンオイル】 (2006年7月〜)
A.S.H.の100%化学合成オイル「FS 10W−50」を入れて3,000Km。
変更してからのアクセル・レスポンスも快適なので、
オイル交換の際に100%エステル化学合成の「FSE」シリーズに変更しました。
FSEシリーズは一般の石油系化学合成オイルよりも
1ランク粘度を下げることが可能とのことなので、「10W−40」にしてみました。
また、エステル100%化学合成だと交換距離も長くとれるそうなので、
値段が高くなった分交換サイクルを長く出来れば、
結局安上がりになる勘定です。 (^^ゞ
FSE 10W−40
密度 (g/cm3) 0.901
引火点(℃) 245
動粘度(mm2/s) 87.3 (40℃)
14.3 (100℃)
流動点(℃) -40.0
【A.S.H. FS エンジンオイル】 (2006年5月〜2006年7月)
2005年の冬に野鴨屋でスタッドレス交換した際、
新しいエンジンオイルを扱う予定という話を教えてもらいました。
A.S.H.」というブランドで、レースでも使われている高性能オイルとのこと。
WEBで検索かける調べてみると、
スポーツ走行している方の間ではなかなか定評あるブランドのようです。
スラッジ発生の原因となる(増粘度用)ポリマーを使用しなくて、
良質のベースオイルの持つ特性を生かしたロングライフ・高性能オイルとのこと。
特にこの「ロングライフ」という言葉を聞いて、耳がピクピク反応しました。(笑)

A.S.H.オイルの製品群の100%化学合成オイルの中で、
サーキット走行用の「レーシング」はさておくとして、
対象となるのは、100%エステル化学合成の「FSE」シリーズか、
100%化学合成の「FS」シリーズ、のどちらか。
FSEシリーズはベースとなるエステル合成オイルの持つ特性で
高温時でも高い油膜保持力を持たすため、
一般の石油系化学合成オイルよりも1ランク粘度を下げることが可能だそうです。
(でも、お値段は高くなりますが・・・)
今回は最初でもあるので、
今まで使っていた「TRUST F2 15W-50」に近い、
「FS」シリーズの 10W-50 を先ず入れてみることにしました。
FS 10W−50
密度 (g/cm3) 0.868
引火点(℃) 240
動粘度(mm2/s) 112.9 (40℃)
17.5 (100℃)
流動点(℃) -47.5
【TRUST エンジンオイル】(2001年4月〜2006年5月)
ノーマル時代は4〜5,000Kmでエンジンオイル交換していましたが、
ターボ化した後は、3,000Km毎のオイル交換です。(^_^;
(オイル・フィルターは、オイル交換2回に1回の割で交換。)
安いオイルを頻繁に交換するという考え方もありますが、
チューンド・エンジン(とくにターボ車)では、
高温時でも性能が低下しないオイルを使用する必要があり、
使用するエンジンオイルは、「TRUST F2 グレード
(春・夏・秋:15W−50、SL−CF 100%化学合成油/
冬:5W−50、SL−CF 100%化学合成油)を使用していました。
「F2 15W−50」はノンポリマーですが、
「F2 5W−50」はポリマー使用で寒冷時には暖気運転が必要。

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第7章: 燃料系・冷却系・潤滑系強化

(第7章)燃料系・冷却系・潤滑系強化

前章でも触れたように、
NAと較べてターボ吸気の場合には吸入空気の温度も高いため、
混合気の燃料濃度を高くして気化熱による冷却で燃焼温度を下げないと、
エンジンの回転が上がるにつれ燃焼温度がどんどん上がり、
最終的にエンジン・ブローを引き起こします。
また圧縮されているので密度も高いため、
ノーマルの燃料インジェクタでは容量が不足し、
混合気は希薄となり、結果として燃焼温度が上昇します。
また、エンジンオイルの選定にしても、
ターボエンジンでは場所によっては温度が300〜400℃になるところもあり、
NAエンジンと違って高温でも性能が低下しない特性を持つ
エンジンオイルを使う必要があります。
燃料系強化
冷却系強化
潤滑系強化
エンジンオイル・クーラー
A.S.H. FSE エンジンオイル
A.S.H. FS エンジンオイル
TRUST エンジンオイル

燃料系
燃料供給系統は、NISMOの「(R33用)強化フューエル・ポンプ」と、
同じくNISMOの「大容量フューエル・インジェクタ」に交換しました。
当初NISMOインジェクタ(容量は”555cc/分”)を使用する予定でしたが、
最終的には”740cc/分”の大容量のものを使用することになりまして、
NISMOの「調整式プレッシャ・レギュレータ」を使い、
高回転時のハイ・ブースト時にも十分な燃料供給を可能としています。
(R50のノーマル・インジェクタは”200cc/分”前後。)
スロットルも、現行60mm径(?)のものから、
N15用の70mm径のものに交換しています。

冷却系
それでも、ターボ化によってエンジンの温度はかなり高くなりますので、
冷却系の強化も必要です。
う@湘号の冷却系は、アルミ3層(コア特注)のラジエタを装着し、
ウォーターポンプ・サーモスタットも強化型に交換しています。
走行中で風さえ当たれば、さすがにアルミ三層コアは良く冷えます。
が、しかし、渋滞時などで風が当たらないと、全く役に立ちません。(^_^;
渋滞時の水温(エンジンオイル油温)上昇対策として、
ノーマルのクーリング・ファンを、電動ファンに交換しました(2004年5月)が、
電気回路の問題からトラブル発生(2005年9月)、
結局ノーマルのカップリング・ファンに戻し・OILクーラーにバイク用電ファンを付けて
油温上昇対策としました。(2005年10月)

潤滑系
冷却系と同じく、潤滑系の強化も必要です。
【エンジンオイル・クーラー】
TRUSTのオイル・クーラー (Earl’s コア)による自然空冷と
バイク用電動ファンでの強制空冷でエンジンオイルの油温上昇を防いでいます。
オイル・クーラー 電動ファン
【A.S.H. FSE エンジンオイル】 (2006年7月〜)
A.S.H.の100%化学合成オイル「FS 10W−50」を入れて3,000Km。
変更してからのアクセル・レスポンスも快適なので、
オイル交換の際に100%エステル化学合成の「FSE」シリーズに変更しました。
FSEシリーズは一般の石油系化学合成オイルよりも
1ランク粘度を下げることが可能とのことなので、「10W−40」にしてみました。
また、エステル100%化学合成だと交換距離も長くとれるそうなので、
値段が高くなった分交換サイクルを長く出来れば、
結局安上がりになる勘定です。 (^^ゞ
FSE 10W−40
密度 (g/cm3) 0.901
引火点(℃) 245
動粘度(mm2/s) 87.3 (40℃)
14.3 (100℃)
流動点(℃) -40.0
【A.S.H. FS エンジンオイル】 (2006年5月〜2006年7月)
2005年の冬に野鴨屋でスタッドレス交換した際、
新しいエンジンオイルを扱う予定という話を教えてもらいました。
A.S.H.」というブランドで、レースでも使われている高性能オイルとのこと。
WEBで検索かける調べてみると、
スポーツ走行している方の間ではなかなか定評あるブランドのようです。
スラッジ発生の原因となる(増粘度用)ポリマーを使用しなくて、
良質のベースオイルの持つ特性を生かしたロングライフ・高性能オイルとのこと。
特にこの「ロングライフ」という言葉を聞いて、耳がピクピク反応しました。(笑)

A.S.H.オイルの製品群の100%化学合成オイルの中で、
サーキット走行用の「レーシング」はさておくとして、
対象となるのは、100%エステル化学合成の「FSE」シリーズか、
100%化学合成の「FS」シリーズ、のどちらか。
FSEシリーズはベースとなるエステル合成オイルの持つ特性で
高温時でも高い油膜保持力を持たすため、
一般の石油系化学合成オイルよりも1ランク粘度を下げることが可能だそうです。
(でも、お値段は高くなりますが・・・)
今回は最初でもあるので、
今まで使っていた「TRUST F2 15W-50」に近い、
「FS」シリーズの 10W-50 を先ず入れてみることにしました。
FS 10W−50
密度 (g/cm3) 0.868
引火点(℃) 240
動粘度(mm2/s) 112.9 (40℃)
17.5 (100℃)
流動点(℃) -47.5
【TRUST エンジンオイル】(2001年4月〜2006年5月)
ノーマル時代は4〜5,000Kmでエンジンオイル交換していましたが、
ターボ化した後は、3,000Km毎のオイル交換です。(^_^;
(オイル・フィルターは、オイル交換2回に1回の割で交換。)
安いオイルを頻繁に交換するという考え方もありますが、
チューンド・エンジン(とくにターボ車)では、
高温時でも性能が低下しないオイルを使用する必要があり、
使用するエンジンオイルは、「TRUST F2 グレード
(春・夏・秋:15W−50、SL−CF 100%化学合成油/
冬:5W−50、SL−CF 100%化学合成油)を使用していました。
「F2 15W−50」はノンポリマーですが、
「F2 5W−50」はポリマー使用で寒冷時には暖気運転が必要。

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