(第1章)さて、どこから・・・

こんな車にしたい・・というのが決まったところで、
考えられる手段は、
(1) コンピュータ・チューン(ROM書き換え)
(2)N/Aのまま、排気量アップ/ツインカム化でパワーアップ
(3)過給機(ターボ、スーパーチャージャ)を付けてパワーアップ
の3種類ですが、、、


【1】 コンピュータ・チューン(ROM書き換え)

最も安上がりな手段なんですが、、、、

ROMの内容を(試行錯誤的に)解析し、かつ変更するためには、
相当深い知識・経験が必要ですね。
街のショップで売られている改造ROMの多くははレディメイドで、
適当に燃料増量しただけのええかげんなものもあるらしい・・・
さりとて自分で変更するだけの知識・経験無いしね。。。

(市販車は相当余裕もたせてROMを作っているらしいので、
それをぎりぎりまで絞り込むことで、かなり向上するようですが、
どう頑張っても
エンジンの持つ実力以上にはならない訳だから、、、)


【2】 NAのまま、排気量アップ/ツインカム化

単純に排気量を大きくすればそれだけパワーアップされるし、
ツインカム化することで高回転まで回すことが出来れば更にパワーは上がる。

でも、
排気量アップで可能なパワーアップはそんなに大きくないようですし、
D21に使われているVG30Eのように
既にDOHCタイプが市販車に搭載されている場合には、
ヘッドをそっくり交換してツインカム化するのはそんなに大事ではないようだが、
VG33Eの場合は(ケルン石塚氏のように)ワンオフで作るしかない。。。(^^;;


【3】 過給機(ターボ化、スーチャー化)取り付け

残る第3の方法は、
スーパーチャージャやターボチャージャ等の
「過給機」装着によってパワーアップをはかる方法ですが、
上記の方法と較べて、
容易に大幅なパワーアップが可能となります。

過給機には2種類ありますが、
共に、コンプレッサを回して吸入空気を圧縮し、
燃焼室により多くの空気を送り込むことには変わりがありません。

燃焼室には、
送り込まれた空気と、燃料インジェクタで霧化されたガソリンとが、
混合気体となり、
圧縮・(点火)爆発行程を経て熱エネルギーに変わり、
クランクを回して運動エネルギーに変わります。

送り込まれる空気が多ければ多いほど燃焼可能な燃料の量も多くなり、
より多くのパワーが発生する、というわけです。
とはいえ、むやみやたらの空気・燃料を増やせばいい訳でなく、
「理論空燃比(=14.7)」に
空気と燃料の重量比が一致した時混合気は完全燃焼します。
(実際には、12.0〜12.5の時に出力が最大になります。)

スーパーチャージャは、
エンジン(クランク軸)の回転を直接利用してコンプレッサを回すもので、
低速域からの過給が可能でタイムラグが無い、
という利点がありますが、
反面過給が大きくなるに連れて機械的損失が増えるという欠点があります。

ターボチャージャは、
排気ガスを利用してタービンを回し、
タービンと同軸上にあるコンプレッサを回して過給するもので、
機械的損失が無い反面、
(排気ガスを利用するため)ある程度回転が上がらないと過給が効かない、
という欠点(ターボラグ)が避けられません。
でも、容易に大出力を達成できますので、
最近は高出力化の主流になっているようです。


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考えられる手段は、
(1) コンピュータ・チューン(ROM書き換え)
(2)N/Aのまま、排気量アップ/ツインカム化でパワーアップ
(3)過給機(ターボ、スーパーチャージャ)を付けてパワーアップ
の3種類ですが、、、


【1】 コンピュータ・チューン(ROM書き換え)

最も安上がりな手段なんですが、、、、

ROMの内容を(試行錯誤的に)解析し、かつ変更するためには、
相当深い知識・経験が必要ですね。
街のショップで売られている改造ROMの多くははレディメイドで、
適当に燃料増量しただけのええかげんなものもあるらしい・・・
さりとて自分で変更するだけの知識・経験無いしね。。。

(市販車は相当余裕もたせてROMを作っているらしいので、
それをぎりぎりまで絞り込むことで、かなり向上するようですが、
どう頑張っても
エンジンの持つ実力以上にはならない訳だから、、、)


【2】 NAのまま、排気量アップ/ツインカム化

単純に排気量を大きくすればそれだけパワーアップされるし、
ツインカム化することで高回転まで回すことが出来れば更にパワーは上がる。

でも、
排気量アップで可能なパワーアップはそんなに大きくないようですし、
D21に使われているVG30Eのように
既にDOHCタイプが市販車に搭載されている場合には、
ヘッドをそっくり交換してツインカム化するのはそんなに大事ではないようだが、
VG33Eの場合は(ケルン石塚氏のように)ワンオフで作るしかない。。。(^^;;


【3】 過給機(ターボ化、スーチャー化)取り付け

残る第3の方法は、
スーパーチャージャやターボチャージャ等の
「過給機」装着によってパワーアップをはかる方法ですが、
上記の方法と較べて、
容易に大幅なパワーアップが可能となります。

過給機には2種類ありますが、
共に、コンプレッサを回して吸入空気を圧縮し、
燃焼室により多くの空気を送り込むことには変わりがありません。

燃焼室には、
送り込まれた空気と、燃料インジェクタで霧化されたガソリンとが、
混合気体となり、
圧縮・(点火)爆発行程を経て熱エネルギーに変わり、
クランクを回して運動エネルギーに変わります。

送り込まれる空気が多ければ多いほど燃焼可能な燃料の量も多くなり、
より多くのパワーが発生する、というわけです。
とはいえ、むやみやたらの空気・燃料を増やせばいい訳でなく、
「理論空燃比(=14.7)」に
空気と燃料の重量比が一致した時混合気は完全燃焼します。
(実際には、12.0〜12.5の時に出力が最大になります。)

スーパーチャージャは、
エンジン(クランク軸)の回転を直接利用してコンプレッサを回すもので、
低速域からの過給が可能でタイムラグが無い、
という利点がありますが、
反面過給が大きくなるに連れて機械的損失が増えるという欠点があります。

ターボチャージャは、
排気ガスを利用してタービンを回し、
タービンと同軸上にあるコンプレッサを回して過給するもので、
機械的損失が無い反面、
(排気ガスを利用するため)ある程度回転が上がらないと過給が効かない、
という欠点(ターボラグ)が避けられません。
でも、容易に大出力を達成できますので、
最近は高出力化の主流になっているようです。


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