海坂藩城下町 散策
(藤沢周平作品ゆかりの地巡り@鶴岡)
(5/5/2008〜5/6/2008)

米沢の手前の蕎麦屋「曲屋なでら」で昼食を済ませた後、
南東北林道オフで一緒だった「テラノML」の南へ帰る仲間と別れ、
北に帰る、ひ@多摩さん、は@仙台さん、あべ@鶴岡さん、きつね@加藤さんと一緒に
米沢の市街地の渋滞を突破してまずは山形道・山形北JCTへ向かい、
そこからう@湘は、鶴岡を目指します。。
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鶴岡は、徳川四天王の一人・酒井忠次を祖に持つ酒井忠勝が
信州松代から13万8千石で入邦して始まった鶴岡藩(庄内藩)の城下町。
時代小説作家・藤沢周平の書いた多くの作品の舞台となった
「海坂藩」のモデルとなったのが「庄内藩」です。
庄内には過去4回、
第2回東北芋煮&バンジーオフ(2004年9月)
春の東北ツーリング(2005年5月)
第6回北海道ツーリング最終日(2005年9月)
う@湘号、慣らし運転@海坂藩(2008年1月)
訪れていますが、ゆっくりと市内めぐりをするのは今回が初めてです。

海坂藩散策 ツーリングマップ(米沢⇒鶴岡⇒喜多方)

【米沢から鶴岡へ (5/5/2008)】
【鶴岡公園 (5/6/2008)】
【旧藩校致道館 (5/6/2008)】
【五間川(内川)・橋巡り (5/6/2008)】
【再び、鶴岡公園 (5/6/2008)】
【大督寺〜総穏寺 (5/6/2008)】
【松ヶ岡オープンセット (5/6/2008)】
【ケラオ峠越え (5/6/2008)】
【道の駅・喜多の郷 (5/6/2008)】

【米沢から鶴岡へ (5/5/2008)】
米沢市街の渋滞抜けるとき、
あべ@鶴岡さん・きつね@加藤さんとはぐれてしまい、(^_^;
残る3台は東北中央道から山形道へ。
山形北JCTで、は@仙台さんと別れ、
寒河江SAで、実家に戻るひ@多摩さんとも別れ、
山形自動車道を西へ。

2004年9月の「バンジー&芋煮オフ」でここを通ったとき、
月山湖で大噴水ショーをやっていたのを思い出して、
西川ICで山形道をおりて道の駅・にしかわへ。
月山湖に着いて駐車場に入ると、車はほとんど停まってません。
車を降りて案内板を見ると、大噴水ショーは午後5時が最終で、
時刻は既に5時20分。 終わってました。。。  (^_^;
夕暮れの月山湖

GWもあと一日を残すだけとなって、
さすがに国道112号はガラ空きなので、そのまま下道で鶴岡へ。
鶴岡に近づくと雨が降り始めて、
櫛引の辺りまでくると本降りになってました。
国道から県道349号へ分岐して、
「藤沢周平生誕之地」碑のある高坂へ。
「藤沢周平生誕之地」碑
夜で車の往来がほとんど無かったので、
土砂降りの雨の中を車をすぐ近くに停めて撮影しましたが、
日中は駐車する場所を探すのがつらそうです。
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【鶴岡公園 (5/6/2008)】
昨夜の雨も一夜明けるとすっかり上がって、
日曜日は快晴です。
ホテルの窓から眺める、鶴岡市内
朝食済ませてチェックアウトし、
車を鶴岡公園の駐車場に停めて、徒歩で「ゆかりの地巡り」に出発。
最初は、鶴岡公園の周りのお堀端を歩いてみましょう。、
鶴ヶ岡城の内堀
大寶館
鶴岡出身者・鶴岡の発展に貢献のあった人々の資料が
展示されているそうですが、時間の関係でパスしました。
お堀端の藤棚の藤の花も、綺麗に咲いています。
ふと目にとまった、レトロな郵便ポスト。
最近は四角いポストしか見ること無いので、
すごく懐かしい想いがします。
鶴岡公園の中に入って、「荘内神社」と「鶴ヶ岡城跡」を見てまわりましょう。
(鶴岡公園は、鶴ヶ岡城の本丸・二の丸跡につくられています。)
荘内神社 鶴ヶ岡城の内堀
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【旧藩校致道館 (5/6/2008)】
鶴岡公園のすぐそばに、旧藩校・致道館があります。
1805年(文化二年)庄内藩九代藩主・酒井忠徳公によって創設され、
徳川時代の正学である朱子学ではなく、徂徠学を本旨とし、
『致道館』の名前は、
論語のなかの「君子ハ学ビテ以テソノ道ヲ致ス」に由来しています。
致道館: 表御門
表御門を入るとすぐ左手に、
孔子とその弟子顔淵の像を祀った「聖廟」があります。
致道館: 聖廟
その先には、講堂。
その向うには、学堂や御台所があった東構内の跡があり、
当時はここで勉学に励んでいたそうです。
致道館: 東構内
致道館: 講堂入口
致道館: 講堂内部
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【五間川(内川)・橋巡り (5/6/2008)】
致道館を見たあとは、
市内を流れる内川(藤沢作品では「五間川」)にかかる橋巡り。
鶴国橋から見る
五間川(内川)と三雪橋
鶴ヶ岡城と城下町(図)
五間川は『蝉しぐれ』などの作品に登場し、
しばしば重要な役割を果たします。
三雪橋
三雪橋から、千歳橋、開運橋へと進んで、
『秘太刀・馬の骨』に出てくる「千鳥橋(大泉橋)」へ。
千鳥橋
ここにも綺麗な藤の花が・・・
橋を行き来しているうちに思ったより時間が過ぎてしまったので、
そろそろ橋巡りを切り上げて、作品ゆかりのお寺巡りへと参りましょう。
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【再び、鶴岡公園 (5/6/2008)】
橋巡りを終わって「大督寺」・「総穏寺」に向かう途中で、
再び鶴岡公園へ。
お城跡の北側の外堀に沿って西へ少し歩くと、
「北広場」に通じる橋があります。
お城の外堀
「北広場」は鶴ヶ岡城の二の丸があったところで、
『花のあと−以登女お物語−』に”二の丸お堀端の花見”が登場します。
二の丸、外北門跡
時間がまだ早いからか、GWの最終日だからか、、、
「北広場」にもほとんど人影はありません。
「北広場」の老杉の大樹
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【大督寺〜総穏寺 (5/6/2008)】
大督寺
鶴岡公園の西側のお堀の橋を渡り、
「致道博物館」の西を通って、家中新町へ。
「大督寺」は鶴ヶ岡城・三の丸の辺りある酒井家の菩提寺で、
酒井家代々のお墓があります。
江戸時代後期の「三方国替え」を家中・領民が阻止した実話をもとにした
『義民が駆ける』のなかに登場します。

茶房 海坂
大督寺からすぐのところに、
マイミクさんから教えていただいた喫茶店「茶房 海坂」があります。
玄関を入ると、靴を脱いで上がるようになっていて、。
ソファーに座ってのんびりと珈琲を飲みながら、
藤沢周平氏・海坂藩・鶴岡関連の豊富な書籍・雑誌を
読むことができます。

総穏寺
「茶房 海坂」で暫時くつろいだあと、
『又蔵の火』の果し合いの舞台となった「総穏寺」に向かいます。
兄を殺された土屋又蔵が、土屋丑蔵を相手に仇討ちを総穏寺で行った、
実話をもとに『又蔵の火』は書かれました。
総穏寺 総門・山門
総穏寺 本堂
境内には、相打ちで果てた土屋両義士の像があります。
土屋両義士の像
再び、五間川
総穏寺を後にして、再び五間川へ。
川沿いの民家の間を抜けると、
川面近くまでおりることができる場所があります。
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【松ヶ岡オープンセット (5/6/2008)】
予定の市内ゆかりの地巡りを終わって、
駐車場まで戻り、車で「松ヶ岡オープンセット」へ。
予定していたよりも時間が過ぎてしまい、
「松ヶ岡オープンセット」に到着したのは
お昼をかなり過ぎた頃となってしまいました。
一月の慣らし運転でここに来た時は腰までの積雪でしたが、
さすがに五月のGWでは雪のかけらもありません。
オープンセットへのアプローチ
《一月の積雪時のアプローチ》
積雪時にはすべて雪の下に隠れて何も見えませんでしたが、
雪の無い時期の同じ景色を見ると、排水溝や畑の畦道やらがあって、
気付かずに雪の中を歩いていて一歩踏み外すと
ズボっと足をとられてそのまま雪の中へ沈んでしまっていたかも・・・ (苦笑)
最後のアプローチ
《一月の積雪時の景色》
一月には、手前で車を停めて、そこから徒歩で新雪をラッセルしながら、
入口の竹矢来のところまでたどり着くのがやっとでしたが、、、
雪が無いと竹矢来の中の駐車場まで車で乗り入れることが出来ます。
オープンセット入口の竹矢来 一月に車を停めたところ
《一月の積雪時の同じ場所》
道端には菜の花が咲いていて、
遥か向うのほうに雪に覆われた月山の山並が姿を見せています。
菜の花の向うに見えるオープンセット
まだ雪が残る月山
3年前のGWに来たときとは、建物の配置が少し変わっています。
ここにいると、
時間の針が何百年も逆戻りしたような気になって、また来たくなります。。
オープンセットを見終わったときは
予定の時間を大幅に過ぎてしまっていて、
『ただ一撃』の「小真木野」、『蝉しぐれ』の「鴨の曲がり・柳の曲がり」、
『臍曲がり新左』の「井波山(金峯山)」、
そして「湯田川温泉」で孟宗汁を食べて、、、
と思っていたんですが、さすがにそこまでは無理。(^_^;
この後の予定は、次回の海坂訪問まで大事にとっておくことにして、
ここから帰路につきました。
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【ケラオ峠越え (5/6/2008)】
松ヶ岡からは、
「庄内東部広域農道(庄内こばえちゃライン)」経由で国道112号へ。
国道112号で寒河江まで来て、羽前高松駅の近くで国道287号へ。
国道287号は、最上川に沿って米沢まで南下する道路で、
行きかう車も少なく、国道13号よりも快適に走れます。
前日(5/5)猪苗代湖の近くで給油してから、
西吾妻スカイバレーのアップダウンを含め、ほとんど下道を走って330Km。
白鷹町・荒砥で給油すると、燃費は「7.1Km/L」でした。
国道287号
羽前小松駅のところで米沢に針路をとり国道121号で喜多方まで抜ける筈が、、、
間違って県道244号に入ってしまいました。(^_^;
そのままほとんど車の無い県道244号を快適に走っていると、
前方に見慣れたゲートと標識が。。。
近寄ってみると、「通行止」の文字が見えます。(^_^;
よく読むと、
「螻蛄尾(ケラオ)峠: 冬季通行止」「大型車・通行止」と書いてあります。
ゲートも、車一台通れる幅が開いています。
ここでUターンするか、そのまま前進するか、二つにひとつの選択肢。
昨日までの部隊行動であれば迷わず前進ですが、、、
時間も遅くなってきているし、単独でもあるし、、、
車から降りて煙草を一本吸う間、熟考に熟考を重ねた結果、
「そのまま前進。 駄目ならそこで考えよう。」と、
極めてええ加減な結論に達しました。(笑)
ゲートと標識
最初は舗装された登り道でしたが、
進むにつれて道は狭く路上には落ち葉・倒木が増えていきます。
この辺りはまだ、携帯で撮影する余裕があります
どんどん道は狭く、Uターン出来そうな場所もあまりありません。
垂れ下がった木の枝・路面の木の葉が増えていくなか
脱輪しないよう慎重に車を進めます。
3Km弱の山道を7分かけて走り終わって、ようやく終点。
ケラオ峠越え、終点
ここからは、国道121号は目と鼻の先。
そのまま、喜多方へ南下。
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【道の駅・喜多の郷 (5/6/2008)】
国道121号を南下して喜多方に向かうルートは、
1年前の雪見露天オフの二日目、帰りに通ったルート。
うルート今回は、「道の駅・喜多の郷」内の「蔵の湯」で一汗流します。
蔵の湯
温泉で汗を流したあと、食堂で喜多方ラーメン(チャーシューメン)」を注文。
喜多方ラーメン

お腹がふくれたところで、時計をみると午後6時半。
ここからは、会津坂下から県道22号を南下し会津田島へ。
そこからは来た道と逆にたどって、東北道・鹿沼ICまで下道を180Km。
鹿沼ICに到着したのが午後10時50分でした。
(途中会津田島で30分休憩しただけで、走行約4時間。、)
東北道にのってから睡魔が襲ってきて、SA・PAで休憩を繰り返しながら、
自宅帰着が午前3時前でした。
翌日休むつもりだったのが、
休み前に急遽午後に予定が入ってしまったので、
少し仮眠をとってから出社しました。
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【米沢から鶴岡へ (5/5/2008)】
【鶴岡公園 (5/6/2008)】
【旧藩校致道館 (5/6/2008)】
【五間川(内川)・橋巡り (5/6/2008)】
【再び、鶴岡公園 (5/6/2008)】
【大督寺〜総穏寺 (5/6/2008)】
【松ヶ岡オープンセット (5/6/2008)】
【ケラオ峠越え (5/6/2008)】
【道の駅・喜多の郷 (5/6/2008)】

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