(第4章)どんな車に?
そもそもどんな車にしたいのかと言いますと、
以下の3点を同時に満足するようなチューンをお願いしました。
う@湘号は「シティ・オフローダーGT仕様」ですので、
あくまでもストリート用のチューンです。
【1】 可能な限りハイ・パワーに! | |
、、、、って、これは当たり前ですね。 当初の目標は、『250ps/40Kg・m』でした。(普通、カタログ値から10%〜15%くらい低い値がシャシダイナモで測定すると出るそうですので、この数値は「市販の車と較べて負けないレベル」です。) NAでこの目標を達成するのは現実的ではないので、ターボ化することになりました。(同時に、ぎりぎりのボアアップで排気量を3,400ccに。) |
【2】 中低速トルクを太く! | |
ただやみくもに馬力だけを上げてしまうと、中低速がスカスカの車になってしまうことがあるようですので、馬力は少々抑えてでも、トルク(特に中低速)を重視したチューンアップを目指しました。 街乗りで使うことが多いので低速からでも迅速な立ち上がりがあって、かつ高速道路を走行中に(どんな速度からでも)十分な追い越しがかけられる、ことがゴールです。(タイヤの制約がありますので、最高速度はそんなに高い値は必要としません、) そのため、ターボも中低速からの立ち上がりに優れた斜流タービンをツイン構成とすることになりました。 |
【3】 全体をバランスよくパワーアップ! | |
うちの奥さんに改造計画の話をしたら、『ふ〜ん。それはいいけど、走ってる最中に壊れないようにしておいてね』というコメントでした。(^_^; 部分的に強化しただけだと必ず弱い部分にストレスが集中しますので、信頼性/耐久性が損なわれます。タービン・ポン付けしただけではだめで、「第3章」にあげたような項目すべてにわたってバランスよく強化していくことになりました。(もちろん、制動系も強化する必要あります。) |
さて、「第3章」にあげた改造項目を実施した場合、
どれくらいのパワーアップが可能なものか、、、
興味のあるところですね。。。、
改造前の目標値は、
常用回転域(1,500〜5,000rpm)で
出来る限りフラットな特性を持たせながら、
(ブースト圧0.7Kgf/cuで)
300ps/45Kg・m |
くらいを想定していました。(^-^)Y
実際に2001年春に改造が終わりターボ・セッティングが完了した時点で、
アルティメイトにあるシャシダイでパワー測定してみました。
(トルクは測定していません。)
結果は、、、(ブースト圧を 1.0Kgf/cuにセットして)
3,000rpm前後でブーストがかかり始め、
4,000rpmあたりからグーンとタービンがフル稼働しはじめたところで、、、
シャシダイナモのローラーが滑り始めて計測不能に。。。(^^;;
後部荷室に2人乗ってもらって再度計測しましたが、
結果は同じでした。。。(T_T)
それでも、滑り始める段階で既に300ps以上出ていました。
レブリミットは変更していませんのでレッドゾーンは5,900rpmです。
実際に道路を走っている時は4,000rpmあたりからモリモリとパワーがわいてくるので、
フルに回転させると一体どれくらいパワーが出てるんでしょうね???
ブースト圧は1.1〜1.2Kgf/cuあたりまで上げることも可能ですが、
耐久性を考えると1.0くらいに抑えておくほうが良いようです。
(耐久性を犠牲にしてパワー競争するなら別ですが、、、)
フル・ブーストかけたら500psくらいは出るそうで、(^_^;
「第3章」の改造項目は(瞬間風速)500psにも耐えられるように考えられています。
でも、それ以外の部分が追いつかないでしょうから、
あくまでも「瞬間風速」ですが・・・