撮影実習@箱根・彫刻の森
(October 26, 2003)
10月の下旬、EOS学園・井村ゼミの撮影実習で
箱根・彫刻の森美術館」まで出かけました。天気も良くて、絶好の撮影日和。
渋滞すると困るので電車で箱根へ、箱根登山鉄道に乗るのは久しぶりです。
でも結果的には、渋滞はほとんど無し。。。
箱根・彫刻の森美術館
箱根の近くに15年以上住んでいながら、彫刻の森に入るのはこれが初めてです。(^_^)ゞ
集合時間のちょっと前に彫刻の森に到着。
紅葉の時期には少し早いのか、客もまばらでゆったりと撮影することが出来ました。
ただ、中をすべて見てまわる時間が無くて、一番奥のピカソ館の方へは行けませんでした。
今回の実習では、
ひとつの対象をいろんな角度から切り出して撮影してみるのがテーマです。
歩く労力を惜しんだ訳ではありませんが、(^_^)ゞ
入り口近くに展示されている西洋近代彫刻の代表たるロダン・マイヨール・ブールデルを中心に、
いろいろな角度から切り出してみました。
高解像度パノラマ: 1,634x320 画素<105KB>
EOS−1D使用 EOS−1V使用
ISO 200
絞り優先AE
中央部重点平均測光
Velvia 100
絞り優先AE
中央部重点平均測光
以下の画像をクリックすると、拡大画像(1077x720)が表示されます。

入口の建物を出たところには、
モンドリアンを思わせるのカラフルな衣装を着た女性(巨大)立像がお出迎えです。
ニキ・ド・サン・ファールという人の「ミス・ブラックパワー」という作品だそうです。
EF16-35mmF2.8L(35mm) EF16-35mmF2.8L(16mm) EF16-35mmF2.8L(28mm)
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ロダン: バルザック
マイヨール: とらわれのアクション
ブールデル: 弓を引くヘラクレス、四体像
ミレス: 人とペガサス
彫刻の森、あれや・これや・・・
ロダン: バルザック
 いまだ写実的な偉人像が支配的だった19世紀末のパリにあって、この寛衣をまとったバルザック像は、きわめて異端の存在であった。”雪だるま”などという罵声は、この作品に向けられたパリのサロンの常連たちの反感を裏書きするものだろう。
 文豪の精気に満ちた生命力を巨人性を表現するために、ロダンは余分なものはすべてはぎ取ってしまった。深くえぐられた眼窩の奥から空を凝視するバルザック像は、新たなモニュメンタリティーを示唆しながら、来たるべき世紀における彫刻の変貌を予言している。(台座に書かれた説明)
文芸家協会初代会長であった小説家バルザックの記念像の制作を依頼されたロダンは、
5年以上かけて裸体像・着衣像・頭像・胸像など数多くの習作をつくり、
ガウンをまとった石膏像をサロンに発表したところ、上に書かれたように散々な悪評で、
文芸家協会から引き取りを拒否されてしまったそうです。
で、ロダンはそのまま石膏像を引き取り、死ぬまで外には出さなかったとのこと。
生前は評価されなかったロダンのバルザック像ですが、死後改めて作品が見直され、
死後22年経った1939年にブロンズで鋳造・序幕されたバルザック像が
パリのモンパスナス大通りに設置されているそうですが、まだ見ておりません。
パリのロダン美術館は当然として、他にも世界中に数多くのバルザックがあるそうなんですが、
私が見たのはここ彫刻の森のが始めてでした。
因みに、バルザック像の頭部だけで22個、裸の全身像が7体、
更にはコスチュームだけで16あるそうです。
EF16-35mmF2.8L(35mm)
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EF28-70mmF2.8L(58mm) EF100-400mmF4.5-5.6L IS(105mm) EF28-70mmF2.8L(45mm)
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EF16-35mmF2.8L(22mm) EF100-400mmF4.5-5.6L IS + EFx1.4(540mm)
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EF100-400mmF4.5-5.6L IS(400mm)
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EF100-400mmF4.5-5.6L IS(300mm) EF100-400mmF4.5-5.6L IS(400mm)
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マイヨール: とらわれのアクション
ブールデルと並んで、ロダンの後継として近代彫刻を代表するマイヨールの
「囚われのアクション」が、ロダンのバルザック像と並んで展示されています。
「囚われのアクション」は、
19世紀のパリ・コミューン時代のフランス革命家ブランキの記念碑として作られたもので、
暴力革命を標榜・実践し何度と無く投獄されたブランキの止むことの無い意思を、
後ろ手に縛られた筋肉質のたくましい女性像とじっとなにかを見つめる男性の顔で表現しています。
EF100-400mmF4.5-5.6L IS(100mm) EF28-70mmF2.8L(58mm)
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EF16-35mmF2.8L(16mm) EF16-35mmF2.8L(16mm)
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EF100-400mmF4.5-5.6L IS + EFx1.4(435mm) EF100-400mmF4.5-5.6L IS(275mm)
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ブールデル: 弓を引くヘラクレス、四体像
弓を引くヘラクレス
ロダンの弟子ブールデルの代表作のひとつ「弓を引くヘラクレス」が、
ロダンの「バルザック」像・マイヨールの「囚われのアクション」像の奥に展示されています。
EF28-70mmF2.8L(29mm)
Av=F4(補正なし),Tv=1/1000
四体像(「自由」「勝利」「力」「雄弁」)
 「自由」「勝利」「力」「雄弁」−この寓意的な4体の像は、アルゼンチン建国の父、アルヴェアル将軍騎馬像の高い台座の四隅を飾っているものである。
 ブールデルは、同国政府の委嘱により第一次大戦中にこの壮大な記念碑を制作した。彫刻の本質に立脚する的確で簡潔な表現は、重厚な存在感を生み、ロダンに告ぐ彫刻の新時代をひらいたブールデルの天才を如実にものがたっている。(台座に書かれた説明)
ロダン・マイヨール・ブールデルの彫像が並んでいるところから少し離れたところに、
同じくブールデルの「自由・勝利・力・雄弁」の四体像が並んで立っています。
今回撮影した対象の中では、この四体像が一番のお気に入りです。
EF16-35mmF2.8L(26mm) EF100-400mmF4.5-5.6L IS(100mm) EF100-400mmF4.5-5.6L IS(100mm)
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EF100-400mmF4.5-5.6L IS(200mm) EF100-400mmF4.5-5.6L IS(150mm) EF100-400mmF4.5-5.6L IS(100mm)
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EF28-70mmF2.8L(70mm) EF100-400mmF4.5-5.6L IS(100mm) EF100-400mmF4.5-5.6L IS(100mm)
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EF100-400mmF4.5-5.6L IS(100mm) EF16-35mmF2.8L(16mm) EF16-35mmF2.8L(16mm)
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ミレス: 人とペガサス
スエーデンの彫刻家カール・ミレスの「人とペガサス像」が、
ロダンのバルザック像の横に立っています。。
コリントの英雄ベレロフォンが天馬ペガサスを駆って
ドラゴン・獅子・牡山羊の首を持ち火を吐く怪物キメラを退治するという
ギリシア神話に想を得て作られた作品。
同じ原型より鋳造された「人とペガサス」像が、
下関市立美術館、早大・所沢キャンパスにもあるそうです。
EF16-35mmF2.8L(16mm) EF28-70mmF2.8L(70mm)
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彫刻の森、あれや・これや・・・
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(↓)「球体をもった球体」(ポモドーロ作)
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フジTVで見たことがありますね。(↓)
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