EOS-D30/5 画角比較
(March, 2001)

デジタル一眼レフ「EOS D30」は、
APS−CサイズのCMOSを撮像素子を使っていますので、
35mmサイズの(銀塩)EOSと較べ
同じEFレンズを使っても『画角(view-angle)』が1.6倍となります。

そこで、
実際の写真を撮って「画角の違い」を比較してみました。
撮影した場所は、「湘南平」という名の小高い山の上の展望台。
北は伊勢原・大山、南は湘南海岸、
晴れていれば、
遠く房総半島・伊豆半島から富士山まで一望のもとに見渡せる
湘南の名所のひとつです。

撮影対象は、
(1) 湘南平のテレビ電波中継塔、
(2) 湘南海岸・馬入川河口から江ノ島。

使用したレンズは:
(A) EF17−35mm F2.8L USM 広角ズーム
(B) EF35−350mm F3.5−5.6L USM 高倍率ズーム
の2本です。(円偏光フィルタ使用)
(絞り優先: すべて絞り”F6.7”にセット)

フィルム感度は、共に”ISO400”です。

銀塩写真の画像が少し荒れているのは、フィルム・スキャナの調子が悪く、
プリント(サービス版)を"600dot/inch"でスキャンしデジタイズしたためです。

デジタイズした銀塩写真・デジカメ画像ともに画質補正をかけています。

確かに、
f=230mm(D30)で撮った画像の画角と、f=350mm(5QD)の画角は、
ほぼ同等でした。

D30でのズーム:350mm端で切り出した画像は、
(35mm版換算で)560mmの望遠レンズで切り出したのと同じ・・・
ということになります。
テレコン付けて焦点距離を上げると開放F値が下がるので、
そのままので焦点距離が1,6倍の望遠になってくれるのは嬉しい。。。(^-^)
反面、
17mmの広角でも27mm相当になってしまうので、
良いことばかりではありませんが。。。(^_^;
でも、27mmであれば十分ですが。。。

あくまでも画角が1.6倍となるだけで、
望遠側での遠近感の圧縮(背景の接近)や被写界深度などは、
元のレンズの特性のままですね。


【(1) 湘南平・テレビ電波中継塔】(距離: 約200m)

EOS D30 EOS 5QD EOS D30 EOS 5QD
(A) f= 17mm (B) f=120mm
(A) f= 22mm (B) f=170mm
(A) f= 28mm (B) f=230mm
(A) f= 35mm (B) f=300mm
(B) f= 45mm (B) f=350mm
(B) f= 70mm 展望フロアの金網のいたるところに
黒く点々と付いたゴミのように見えるのは、
「(恋人たちの)南京錠」。
誰が言い出したのか、
南京錠を一緒に付けると結ばれる・・・
という話になってるようで。。。(^_^;

【(2) 湘南海岸・馬入川河口から江ノ島】(距離: 約5Km)

EOS D30 EOS 5QD EOS D30 EOS 5QD
(B) f= 35mm (B) f=200mm
(B) f= 70mm (B) f=250mm
(B) f=100mm (B) f=320mm
(B) f=135mm (B) f=350mm

う@湘のお部屋]   [私のお部屋   [カメラのお部屋